どのような外壁材・屋根材でも表面を塗料の塗膜で守っています。一定の期間を過ぎると劣化が始まるので、塗替えが必要になります。「取替え」は屋根の場合、「葺き替え」になりますし、外壁の場合は「張替え」既存の物を撤去して新しく施工することです。通常は、外壁も屋根も10年から「塗替え」が必要になります。
外壁塗装には様々な種類があります。 住宅の外壁にはサイディング・モルタル・タイル・ALCパネル・板張りなどがあります。
それぞれどのような特徴があるのかご紹介していきます。
◆窯業系、金属系、樹脂系、木質系などがあります◆
工場で生産されたボート状の建材であるサイディングは、耐火性や耐久性に非常に優れています。
工場の生産なので、品質が均一であり低価格なものから、機能性が高い高価格な商品まで、種類が色々あります。下地の合板に打ち付けていくだけなので施工しやすいのも特徴です。
サイディングは、窯業系や金属系、樹脂系や木質系などがあります。 窯業系サイディングは、セメントなどを原料とし、繊維質原料を加えて成型し板状にしたものです。金属系サイディングは、ガルバリウム鋼板やアルミニウム合金板などを表面材として、裏面材や芯材で構成された建材です。樹脂系は、塩化ビニール樹脂が主な材料です。木質系サイディングは、天然木などを、塗装したものになります。
◆吹付け仕上げ塗材◆
セメントと砂、混和材を混ぜて、水を加えて練ったモルタルを下地に樹脂系の素材などを塗装する方法です。
仕上げは、樹脂系の素材を吹付けたりコテやローラーで様々な模様を施したものが見られます。仕上げの方法によって、色々な表情が生まれるのが特徴です。 近年、健康志向が高まりや環境などの配慮から、漆喰や土壁を使用する漆喰も注目を浴びています。漆喰は消石灰を主原料とし、吸放湿性能に優れているためカビや最近も発生しにくい素材です。自由にデザインできるので、施工しやすいのが特徴です。
◆色落ちや劣化もなくメンテナンスしやすい素材◆
粘土を主原料に鉱物を混ぜて板状に形成し焼いた素材です。
外壁だけではなく、床や内装にも多く使われている素材です。タイルは汚れが付きにくく、色落ちや劣化の親愛が少ないため、メンテナンスがほとんど必要ないことが魅力です。コスト的には、他の素材に比べると高めになります。
◆断熱性・耐火性・耐久性にすぐれています◆
ALCとはAutoclaved Lightweight Concreteの略で、軽量気泡コンクリートの一種です。
珪石、セメント、生石灰を主原料として製造されパネルの中に鉄筋やメッシュが組み込まれています。パネルを取り付けた後に塗装して仕上げます。
◆板張りの種類は主に「下見板張り」と「竪(たて)板張り」があります◆
板張りに利用している木材はヒノキ・スギ・マツなどになるでしょう。ヒノキ・スギ・マツなどは断熱性・調湿性が非常に優れています。
外からの熱をカットして湿気を調節してくれます。そのため、快適な生活空間を保ち続けることができます。
外壁材によって劣化の症状が変わってきますが、サイディングやモルタル壁の場合、色あせ、チョーキング、ヒビ割れ、コケ・藻などが発生した時に塗替えをオススメします。 サイディングの場合は、パネルの繋ぎ目のシーリング材のやせやひび割れ、剥がれなども塗り替えの目安になります。
金属系の外壁材の場合は、色あせやサビの発生が目安になります。
板張りは木材を利用しているため、ぬれても乾かないような場所には注意が必要です。
太陽が当たらない北側や日陰になっている部分を徹底的に確認していきましょう。 できれば、ご自身の目で確認してみて下さい。板が腐っている、汚れている、傷がついているなどわずかな異常でも見つけることが大切です。そして、最低でも1年に1回の業者によるメンテナンスを受けることをオススメします。
通常、外壁と屋根は同時に塗替えを行いますので、外壁の劣化が進んでいない場合でも、屋根材の劣化が進んでいる場合は、外壁も一緒に塗り替えた方が今後の出費を抑えられます。 外壁の塗替えをされる場合は、ご自身の希望と今後のメンテナンス費用やご予算などを検討した上で考えられてはいかがでしょうか?
外壁塗装・屋根塗装の基礎知識 |
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