外壁塗装は通常3度塗りが基本です。
その3度塗りの中でも下塗りは非常に重要な作業です。
お化粧で言えば、下地クリームの役割を果たしています。
塗装の完成後に目に見えませんが、上塗りの塗料だけだと、密着力がないので塗料がはがれてしまいます。そこで下地材を塗ってから中塗り・上塗りをすれば上塗りの塗料がはがれにくくなります。
プライマー・シーラー・フィーラーとは、下塗りの塗料のことを言います。
下塗り塗料は、中・上塗りの密着性を良くするために、塗装面を整えるための塗料です。代表的なものにプライマーとシーラー、フィラーがあります。
プライマー
油性プライマーは水性に比べ密着性が良く速乾性に優れています。特に下地の痛みがある場合はお勧めしますが、塗装時の臭いが激しいので注意が必要です。隣近所近い場合は、苦情なんて事も・・・水洗いが出来ない場合は埃を落とす程度で塗装が出来てしまいます。
水性プライマーは臭いが少なく、環境に対する影響も少ないです。しかし、乾燥までの時間が多くかかるのが欠点です。上塗材との密着性を高める接着プライマー、鉄部などのサビ止め効果があります。
シーラー
上塗り材が下地に吸い込まれないように接着剤の役目があり、吸込みを均一化して塗装ムラを防止します。中塗塗料・上塗塗料との密着を高める働きもあります。プライマーとシーラーはほぼ同等の目的で使われる下地調整材です。
フィーラー
外壁の素材に小さなひび割れがある場合の補修や下地のデコボコを補修する時に使用します。フィーラーは粘土が高く下地に厚みが付く為に外壁表面を円滑にする役割もあります。
サーフェーサー
下塗りと上塗りの間に塗る中塗りの塗料です。上塗り材料の溶剤によるリフティング予防やパテ面の保護、パテ面の吸着性のUP等にも用いります。間に塗りサンドペーパーなどで平坦化する作業を軽減でき、上塗り塗料の重ね塗りもできます。
微弾性フィラー
通常のフィラーよりも弾力があり厚い塗膜を作ることができ、クラック補修にも使えます。
微弾性フィーラーは厚い塗膜を形成することが出来、作業時のや乾燥時の臭いが少ないです。しかし、乾燥時間はシーラーに比べて多くかかるのが欠点です。
塗装のプライマーとは密着性・吸い込み止め向上の為の塗料です。下塗りをせずに上塗り塗装をすると、塗料が2~3年で剥げてきたり、施工中に上塗り塗料がどんどん吸い込まれていってしまいますので塗料代がかさみます。
下塗りとは、上塗りを長持ちさせ、仕上りをきれいにするための、とても重要な工程になります。
外壁塗装・屋根塗装の基礎知識 |
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