普段の生活でなかなか見ることのない屋根、屋根の材質や形状によって塗装・カバー工法・葺き替えなど様々なメンテナンス方法があります。お住いの屋根の種類からメンテナンス方法や費用をご紹介します。
化粧スレート屋根(商品名:コロニアル・カラーベスト)
近年最も普及している屋根材です。約10年で塗装が必要と言われています。
屋根塗装
新築から10年から屋根材の色褪せや塗料の剥がれが進んできます。屋根材に割れやなど著しい劣化がない限り塗装工事が可能です。費用面でも最も安価に行える工事です。
屋根カバー工法
既存の屋根材の上に新しいガルバニウム鋼板などの屋根材を被せる方法です。塗装が不可能な状態のときの工事です。廃材処理の必要がないので葺き替えより安価に行えます。
屋根葺き替え
既存の屋根材を撤去して、新しい屋根材を葺き替える方法です。屋根材だけでなくその下の防水紙や野地板まで劣化が進んでいるときの工事です。廃材処理や工事期間が長くなるので工事費が高くなります。コロニアルからの葺き替え工事はガルバニウム鋼板屋根に葺き替えるのがおすすめです。
日本瓦屋根
日本瓦は耐久性に優れており、50年くらい長持ちすると言われています。しかし瓦を固定する漆喰や防水紙などは10年位で劣化してきますので、点検・補修は必要です。
屋根塗装
一般的に瓦への塗装は行いません。
屋根葺き直し
今までの瓦を一度解体して、防水紙や野地板を補修して再度葺き直す方法です。既存の瓦を再利用するので、コストが抑えられる工事です。
屋根葺き替え
既存の瓦を撤去して、防水紙や野地板を補修して新しい瓦を葺く方法です。金属瓦(ガルバニウム鋼板)に葺き替えたり、瓦でも軽量防災に葺き替えるのが人気です。
金属屋根(トタン)
トタン屋根の耐用年数は10年から15年と言われております。金属なのでサビが出始めたら早めのメンテナンスが必要です。これから金属屋根にする場合はガルバニウム鋼板をおすすめします。
屋根塗装
色褪せや軽度のサビが発生したら塗り替えのタイミングです。サビを落とし、サビ止めを下塗りに塗布してから塗装します。
屋根カバー工法
サビなどの劣化が進んで塗装が出来ないとき行う方法です。既存の屋根に新しく屋根材をカバーする工事です。トタンにはガルバニウム鋼板でカバーするのが一般的です。
屋根葺き替え
トタンに止まらず防水シートや野地板まで修理が必要なとき屋根全体を葺き替えます。葺き替えの費用は高額になりますので、定期的なメンテナンスを行いましょう。
屋根工事 3つの特徴
屋根の工事は「塗装」「カバー工法」「葺き替え」の3種類あります。屋根の状態や種類、ご予算によって判断しましょう。
屋根塗装 | カバー工法 | 葺き替え | |
---|---|---|---|
工事内容 | 屋根材に塗料を塗る方法です。塗装できる屋根材は化粧スレート(コロニアル)、金属屋根です。 | 既存の屋根材の上に、新しい屋根材を上から被せる方法です。 | 既存の屋根材を撤去し、新しい屋根材を施工する方法です。 |
メリット | ・工事期間が短い ・安くできる ・自由に色を選べる |
・廃材がほとんど出ない ・葺き替えに比べ工事期間が短い ・葺き替えに比べ安い |
・屋根材全て新しくなるため耐久性に優れる ・メンテナンスの回数が減る ・野地板から補修が出来る |
デメリット | ・定期的に塗り替えが必要 ・屋根材の種類によっては塗装が出来ない。 |
・屋根が重くなる ・火災保険が適用されない場合がある |
・工事期間が長い ・費用が高い |
特徴 | 雨漏りなどが発生していない場合は、塗装で済ませられます。好きな色が選べ、価格的には最も安くできます。 | パミールなどの塗装が出来ない屋根におすすめです。カバーする屋根材は、ガルバニウム鋼板が多く選ばれています。 | 最も費用が高くなりますが、メンテナンスの心配も減り、最も長持ちします。 |
屋根工事の費用
屋根材 | 工事内容 | 価格 | |
---|---|---|---|
化粧スレート(コロニアル) | 屋根塗装 | 60㎡ | 225,000円~ |
金属屋根材でカバー工法 | 60㎡ | 698,000円~ | |
化粧スレートで屋根葺き替え | 60㎡ | 898,000円~ | |
日本瓦 | 葺き直し | 60㎡ | 730,000円~ |
瓦で葺き替え | 60㎡ | 1,070,000円~ | |
金属屋根(トタン・ガルバニウム鋼板) | 屋根塗装 | 60㎡ | 195,000円~ |
金属屋根材でカバー工法 | 60㎡ | 698,000円~ | |
金属屋根材で葺き替え | 60㎡ | 987,000円~ |
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